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国際会議
国際会議に参加しての情報収集はISSJの重要な業務の一つです。
5月に開催されたISS本部の専門家会議及び役員会議・総会、そして3月に行われたISS英国の国際養子縁組に関する研修会の報告です。
ISS本部(PAC/EXCO)
1996年のISSの専門家会議及び役員会議・総会がホッチ会長を議長として去る5月4日から10日までスイスのジュネーブで開催されました。参加国は、日本を含めオーストラリア、カナダ、ドイツ、フランス、ギリシャ、ホンコン、イスラエル、イタリア、オランダ、スペイン、スイス、英国、米国、ベネズエラの支部や関係団体でした。日本(ISSJ)からは荒井佐愈子理事が出席し、会議では世界の現状分析をふまえた活動報告・計画・財務上の諸問題等について活発な討議が行われました。
1994年度に扱った個人ケースの数は、全体で9,924。そのうち80%が子どものケースで、問題は、親との再会の権利、里親、国際養子縁組、ルーツ探し等であり、17カ国の支部間で取り扱われています。近年急増している(とくにアフリカ、東欧)難民・移住民に伴う世界の複雑な社会問題・子どもの問題にISSは対処せねばならず、今後ますます各国間情報交換ネットワーク強化の必要性があることから、E-mail利用も各支部で検討中です。同時に、複雑な国際ケースワークを扱えるソーシャルワーカーの訓練・研修も必要となります。
1994年度に発足したIntercountry Resource Centre(IRC)−国際資源センターは、国際養子縁組に関して歴史的にも豊富な経験を持つISSが世界中にその存在を明確にするため、又「1993年国際養子縁組に関するハーグ児童保護条約」「国連の児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」を履行するため、重要な役割を担うはずです。これらの活動計画を実施するには資金調達が必要です。このIRCを成功させるため、各支部からの寄付・催し物による財源援助が要請されました。

ISS英国−ISS国際養子縁組の実践
今年の3月25日から1週間、ロンドんでISS英国主催の国際養子縁組に関するスタッフの研修会が開かれ、日本からソーシャルワーカーの平田美智子が参加しました。英国内での養子縁組に関する調査・研究の講義や、国際養子縁組の電話相談を扱う実践家の話を聞き、養子縁組を実践する上での方法論を学びました、又、上記にもあるISSのIRCの経過や今後の計画など本部の担当社から話を聞いたり、各支部の経験を話し合ったりしました。今回の研修会の参加支部はフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スイス、ポルトガル、ギリシャ、カナダ、ニュージーランド、イスラエル等、養子の受け入れ国が主で、子どもを養親に斡旋するのは主に子どもの出身国であり、南アフリカやロシア、東欧諸国、アジアといった国々の情報が入ってこなかったのが残念でした。より良き実践のため、今後世界にISS通信員、養子縁組代表者が必要になるというのが、共通の理解でした。日本を含め、養子縁組という形で子どもが世界を移動しており、こうした子どもたちの人権を守る上でも、法的・社会的にきちんとしたルールを作り、それを実践するソーシャルワーカーの倫理的・技術的な研修が必要だと感じました。

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